化学のみならずあらゆるメーカーの目標は、一口で言えば「社会や顧客に対し製品を安定供給する」 ことです。
2016年以降は、これに「持続可能な開発目標を立てて」が追加されるケースが多くなっていると思います。とりわけ化学メーカーは多種多様な化学物質や反応を取り扱います。「製品を安定供給する」ためには、漏洩・火災・爆発・異常反応などを引き起こさないよう、物質や反応をコントロールする必要があります。このような現象が起きてしまうと、プラントは停止せざるを得なくなり、製品供給が停止し、社会的ニーズを見たることができなくなります。最悪の場合、事業存立に関わる事態に至る可能性もあります。
前置きが長くなりましたが、要するに、化学メーカーとして目標を達成するためには、「保安の確保」が大前提になるということです。
「保安を確保しつつ生産性を向上させる」
これが化学メーカーの戦略であり、これを実行することが勝利(事業の永続発展)につながると考えられます。
この戦略の中で追いかけるべき”指標”の一つとして
設備の信頼性(Reliability)
が挙げられます。
では「設備の信頼性を測る指標」って、つまるところ何なのか?
例えば・・・
■故障の頻度(過去実績ベース)
■起こりうる故障の可能性を定量的または定性的に表したもの
となります。
設備信頼性を向上させる手段(つまり戦術)として、状態監視(Condition Monitoring)もその一つです。
以上、設備信頼性向上は、会社の経営に直結する課題である点をお話致しました。