石油コンビナート等特別防災区域の特定事業所における事故概要

消防庁より、「令和元年中の石油コンビナート等特別防災区域の特定事業所における事故概要」の公表
が5月29日付けで発布されました。
対象事業所数は667社、一般事故発生総数は284件でした。
その発生要因を見ると、「腐食疲労等経年劣化」が93件と最多を占め、次いで「維持管理不十分」38件となっています。

前年度の発生総数は314件でしたので、事故件数全体としては30件減少していますが、上記発生要因はそれぞれ、89, 37件ですので、総数に占める割合としては増えています。

【引用】「令和元年中の石油コンビナート等特別防災区域の特定事業所における事故概要」

これらの数字は、ツボを押さえた設備管理ができれば事故を減らすことができることを示す一方、その難しさを表していると言えるでしょう。

腐食や疲労などの経年劣化は、多くの場合
静かに、ゆっくり、着実に
進みます。

気付いたときには長期停止を余儀なくされ、生産に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
そうならないよう、劣化メカニズムの本質を理解の上、発生場所や程度を予測し、計画的に検査や補修を実施する必要があります。

Tesoro山本技術士事務所では、このような課題のお手伝いをさせて頂くことを通じて、微力ながら事故の削減に貢献できれば、と考えています。

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