設備管理に対する経営ニーズ

今年のお盆は帰省と外出を控えて、ほぼ家に閉じこもり、エアコンは24Hr稼働ですが、それなりに環境負荷へ配慮して28℃設定です。

そんな環境で、毎年プラントメンテナンス協会が会員を対象に調査している、メンテナンス実態調査の2019年度版を読みました。

https://www.jipm.or.jp/company/report/images/202004.pdf

設問は毎年変わりますが、情報技術や外国人労働者などの設問も増え、国内企業における設備管理上の関心事の変化がよくわかります。

やはり、経営目線でのニーズは「製造コスト低減」で、3年連続トップです。保全費は製造原価の一翼ですし、設備管理部門はコストセンターですから、経営側からのコストダウン要求は強いものと想像できます。

資料を見ると、設備管理部門としては一定のコストダウン成果を挙げられているものの、製品品質や労働安全といった、他の経営ニーズに対する成果に比較すると小さい結果となっています。

保全費の使途としては、予防保全及び更新・改良で約55%を占めていることから、故障・トラブル予防を図ることで、生産損失などを最小化する戦略を取る企業が多いことが伺えます。

実際に故障・トラブルが増えている、と答えている会社は少ないのですが、一方で故障対応における人材面での悩みとして、「論理的思考力不足」「経験値不足」が問題点として挙げられています。

それなりに保全畑で経験を積んできた小職としましては、何とかこの点をカバーして、広く日本のものづくりに貢献できないものか、と考える次第です。

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