メカニカルシールの状態監視技術

回転軸のシール技術として、メカニカルシールは欠かせないパーツですが、

有効な状態監視技術が市販化されていないのが現状です。

そのため、

・シール面からの漏れなどの突発故障が発生

・実際は健全な状態であるにも関わらず、シールを交換する無駄が発生

といった損失を招く可能性があり、設備管理上の悩みの種の一つになっています。

その中で、AE(Acoustic Emission)信号の分析が、ドライタッチやスプリングの

折損などの故障検知に有効、とする論文がありました!
Tribological behaviour diagnostic and fault detection of mechanical seals based on acoustic emission measurementsAcoustic emission (AE) has been studied for monitoring the condition of mechanical seals by many researchers, however to the best knowledge of the authors, typical fault cases and …link.springer.com

まだ読み込んでいる途中ですが、結論は以下の通りです。

①シール面の摩擦によって、270±35kHzのAEが発生する。

②AEのRMS値は回転速度依存性がある。

③健全状態と故障状態のRMS値は大きく異なる。

④周波数領域の分析結果は、時間領域の分析結果(RMS値)とよく一致する。

今後の商用化に期待が高まります。

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