ディレイラーハンガーの疲労割れを察知し、ライド中、突然動けなくなるトラブルの
リスクを下げるには、どうすればよいのか?
疲労破壊は大きな塑性変形を伴いませんから、「パッと見」で疲労が進展していることに気づくことは
非常に難しいでしょう。
さらに、疲労のプロセスは、「地中で数年、地上に出てきて1週間」という、セミの一生に似たところが
あって、き裂が入ってから最終的に破壊するまでの時間より、き裂が入るまでの時間のほうが遥かに長い
ことから、定期的な点検をもってしても、疲労の進展を認知するのは容易ではありません。
「き裂を見つけることができた」というのは、相当運がいいか、点検をこまめに且つ、適切な検査方法
(工業レベルの検査)を適用していたケースに限られると思います。
ということで、一般的な点検で疲労を認知するのは大変難しいので、現実的な対策としては、
まずディレイラーハンガーは消耗品と認識して、予備品を常備しておくことでしょう。
なお、ハンガーはバイクメーカーのみならず機種によっても種類が異なりますので、最寄りのショップに
求めに行っても、恐らくその場での入手は難しいでしょう。
私は、https://derailleurhanger.com/ で注文したところ、2週間ほどで届きました。
(コロナ禍でなければもっと早かったかも?)
予備品を持っておくことで、破壊しても、交換すればすぐにライドを楽しむことはできますが、
「ライド中も携帯するのか?」
と聞かれれば、さすがにしないと思います(実際していません)。
不幸にもライド中にハンガーが折れて、走行不能になった場合は、笑い飛ばすしかありません(笑)
その後の対応は、その場に応じて知恵を絞るしかないですね。
ということで、ライド中のディレイラーハンガー折損トラブルのリスクを最小化する方策として、
”ディレイラーハンガーは有寿命品”と割り切って、定時交換
するのか最善、と結論付けました。交換頻度については、脚力の大小,構造,使用環境など、
様々な影響を受けるので一概には言い難いですが、私の場合は、今回の体験を踏まえて
10,000km毎くらいに設定しようと考えています。
以上、ご参考になりました幸いです。