下図は2015年を100としたときのプラントメンテナンスの企業向けサービス価格の推移です。
グラフにはありませんが、2023年度4月現在112ポイントです。
10年前の2013年と比較すると上昇率=112/96=17%です。この中には資材費は含まれていませんので、実質の上昇率はさらに数%上乗せするべきでしょう。

同様に2015年を100とした場合の、2023年度国内化学製品の出荷指数(=生産量)は81.8であり、実に20%近くも縮小しています。
保全費は固定費ですから、生産量が減って売上も減ると、出荷額に対する保全費の割合は高くなり、経営を圧迫します。さらに保全サービス費、資材費の上昇傾向は今後も続くと予想しますので、化学業界にとっては厳しい経営環境です。
設備管理部門に対しては、設備の適切な寿命評価と、リスク評価に基づいた保全内容の合理化の加速がますます求められるところです。
