前回の投稿でハザードとリスクの関係を述べました。では、小生が化学プラントにおけるハザードにはどんなものがあるでしょうか?
要は事故や怪我につながる危険源です。
真っ先に浮かぶのは、取り扱っている可燃性ガス、危険物、毒劇物などの流体でしょうか。いずれも火災、爆発、人体影響などのポテンシャルを有していますので、いずれもハザードに位置付けられます。
このほか
・高温状態(の流体や設備)
・高速度(ポンプやブロワなどの回転体)
・圧力
などが代表的ですが、設備屋として特に重要なハザードが劣化損傷の原因となる環境(材料との組み合わせも鑑みると劣化損傷=ハザードと言ってしまったほうがいいかもしれません)です。
腐食、疲労、クリープや脆化といった物理現象は、進展すると様々な危害を与えかねません。
ですのでこれらの原因となる、
・すき間部、気液界面、堆積物、塩化物(腐食)
・繰り返し荷重(疲労)
・500℃以上の高温環境(クリープ)
・高温高圧水素(水素脆化)
などがハザードに該当します。
ではまた次回!

