金属材料

【防食の考え方 ~不働態について~】

実際の腐食問題に対応するためには、「不動態」という状態について理解しておく必要があります。例えば鉄を強い酸化剤である濃硝酸に浸すと、始めは激しく反応が起こるが急に停止します。これは、鉄の表面に緻密なFe2O3 とFe3O4 からなる皮膜が生...
金属材料

【腐食の原理・原則③】

前回、鉄の腐食を引き起こす駆動力となっている主な物質は、「酸素」と「水」であることをお伝えしました。 お気づきのことと思いますが、空気中には酸素が21%ありますし、水も水蒸気として存在しています。雨も降ります。ですので、鉄は空気中においては...
設備診断技術

腐食の原理・原則②

前回では腐食は「電気化学反応」であり、電流を伴うことをお伝えしました。電流が流れるということは、電極が存在します。つまり+(プラス)極とー(マイナス)極があるわけです。腐食発生中は、乾電池みたいにわかりやすくプラスマイナスの表示があるわけで...
設備診断技術

腐食の原理・原則

「腐食は難しい」とよく言われますが、何事も原理をよく理解しておけば、周辺知識の吸収は劇的に高まり、応用力も向上します。 ということで、腐食の原理について。 腐食の原理となる反応は「電気化学反応」です。 つまり電気の流れを伴う化学反応で、身近...
設備管理

【転勤のメリットとデメリット】

私事ですが、7/1付けで福岡県内から山口県内の工場に転勤しました。職種はこれまでと変わらずプラント設備管理です。転勤はこれで6回目のベテランになりました(笑)ということで、勤務地を変わるにあたってこれまで感じたことを挙げてみることにします。...
セミナー

セミナー告知

「化学プラントの設備管理と保全の課題、劣化損傷防止」 の題目で技術情報協会様よりセミナー講師を仰せつかりました。 日時: 9月10日(火)10:30-16:30  方法: Zoomによるオンライン形式 プラント機械設備を主な対象とし、劣化損...
設備管理

【圧力容器へのリーン二相ステンレス鋼の適用】

高強度、高耐食で溶接性もまずまずという特徴を有する二相ステンレス鋼は、SUS304など汎用オーステナイトステンレス鋼の弱点である応力腐食割れの防止の代表的鋼種として、圧力容器で広く使われてきました。 一方、最もポピュラーな二相ステンレス鋼で...
設備管理

【設備管理という仕事の魅力】

「保全部門は褒められる機会が少ない」とよく言われます。「運転できるのが普通であり当たり前」との風潮から、そのような見られ方をされがちです。 モノ作りを生業にすることから生産部門は常に注目される存在であり、一方、保全部門はいわゆる間接部門で、...
設備管理

【故障・トラブル対策に役立つ書籍の紹介】

設備の故障やトラブルはどうしても一定の確率で発生してしまいますが、同じ轍を踏むことは避けたいところです。一方で、プラントメンテナンス協会が毎年発行している「メンテナンス実態調査」によると、故障の真因追及が難しい人的要因として、実に約75%の...
設備信頼性

要因系統図作成のポイント

前回の補足として要因系統図を使用したトラブルシューティング(対策)のポイントをいくつか挙げますので、参考になりましたら幸いです。 ①必要十分な要素であること・複数の要素・漏れなくダブりなく・切り口が同じ(2面性:例えば、技術面と管理面) ②...
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