HPI「設備等のリスクマネジメント技術者」評価試験

平成29年(2017年)4月1日に高圧ガス特定認定事業者(いわゆるスーパー認定事業者)制度が施行されました。
認定の基準として、
「連続運転期間及び保安検査の方法を適切に評価できる体制を整備していること」
が設定されており、その判断基準の一つは、
「日本高圧力技術協会の設備等のリスクマネジメント技術者資格又は、これと同等の資格を有する者がいること」
と解釈されています。

これが意図するところは、設備が有するリスクを適切に評価した上で、検査の時期・方法・範囲を設定する能力があることを問うものです。
プラント設備のリスクは「故障の起こりやすさ」と「故障時の被害の大きさ」によって評価されます。
特に設備管理部門の担当者の場合、「故障時の被害の大きさ」の評価は必ずしも得意な分野ではありませんが、少なくとも「故障の起こりやすさ」を適切に評価できる力を身に着けておきたいものです。
具体的な領域としては、
 ・腐食、水素侵食、クリープなどの劣化に関するメカニズム
 ・劣化から故障に至るシナリオ
 ・各劣化に対する適切な検査方法
 ・余寿命評価
がキーワードになってきます。
弊事務所ではこれらに関するセミナーも承っておりますので、是非ご利用下さい。

因みに、スーパー認定制度の施行をきっかけに、受験者数がそれまでの数倍~10倍になりました。
その結果、受験者の属性はユーザー会社(プラントオーナー)が90%を占めるようになりました。
http://www.hpij.org/%E8%AA%8D%E8%A8%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6/?action=common_download_main&upload_id=2756

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